紙鶴物置

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『冴えない彼女の育てかた11』を読みました。

紙鶴です。丸戸史明 著の『冴えない彼女の育てかた11』(富士見ファンタジア文庫)を読みました。

英梨々、詩羽先輩、それぞれをモデルにしたシナリオを執筆したことで、彼女たちの問題をクリアした俺―安芸倫也。伊織にも「最高のモノを作れ」と煽られ、ついに“メインヒロイン”シナリオ『叶巡璃ルート』を書き始めた俺だったが、どうしてもあるイベントで行き詰まってしまっていた。イベント番号:巡璃15 条件:最終ヒロイン選択で巡璃を選択した場合に発生 概要:巡璃、主人公を意識するようになる その内容に満足できず、納得できず、書き直しては消してを繰り返し。そうして、悩みに悩んだ俺が頼った相手とは…。

「BOOK」データベースより

 

満を持してのメインヒロイン、加藤恵ルート。出海ちゃんのRe:ゼロパロディで笑ったこととかこととか美智留の覚醒とかが全て吹っ飛ぶくらいダメージのでかい後半。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加藤恵

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今まで倫也は英梨々や詩羽先輩に意識が集中していたが、それぞれのシナリオを書き終えたことで彼の意識が恵へと集中する。そのことで生まれる恵の変化。フラットさで隠れていた心が顔を出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恵『これからも、嫌なところ、見せるよ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他のヒロインたちは実際にあったエピソードをシナリオとして昇華してきたが、恵に関してはシナリオを書くためにエピソードを作る、逆パターンで展開していく。シナリオのために実行されるイベントは恋人になるためのイベントしかないわけで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『巡璃、主人公を意識するようになる』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう「ゲーム作り」の免罪符は効果をなくし、お互いにお互いを意識したまま、続いていく恋愛劇。加藤恵のことこれ以上好きになっても苦しむだけだってわかりきってるのに、劇場版見て展開知ってるのに、加藤恵のシナリオが進展した瞬間を観測してしまった。ただ一方的に人の恋愛見て、勝手に失恋して、どうしょうもなく苦しんで。自己の存在は他者からの認知によって確立するものならば加藤恵に認知されない自分は存在していないことと同義である。自己なんてない方が幸せなのかもしれない。

第8章、劇場版で部分的にカットされててほんとよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『どうして、わたしの目の前に、いてくれないのかぁ……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『わたし、知~らないよ~、本当に~』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こっちのセリフだよ、全く。


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