紙鶴物置

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『冴えない彼女の育てかたGirls Side2』を読みました。

紙鶴です。丸戸史明 著の『冴えない彼女の育てかたGirls Side2』(富士見ファンタジア文庫)を読みました。

 

 英梨々が渾身の力で描き下ろした、たった一枚の絵に大きく揺さぶられたblessing software。自らのシナリオで難局を乗り越えた倫也だったが、その陰では少女たちの「戦い」と「駆け引き」があった!ノーテンキ娘と暗黒女子大生のすれ違いだらけの女子トーク、今は道を違えたかつての盟友ふたりの夜の密会、悩めるイラストレーターの同人誌即売会での“あり得なかった”出会い。そして、加藤と英梨々が下した、ふたりだけの答え…。新生サークル最初の危機の裏側とその後を描いた、倫也の知らない少女たちの物語が、再び綴られる―。

「BOOK」データベースより

 

氷堂美智留霞ヶ丘詩羽、紅坂朱音と町田苑子、icy tailのメンバー、波島出海ちゃんと純情ヘクトパスカルの挿絵担当 嵯峨野文雄とこれまでの本編でもアニメ内でもそんなに絡んでこなかった面々のやりとりが多い本書(GSなのでそれはそう)。知らなくても問題ないけど知ってるとより楽しめる、そんな巻だなーと思ってました。

 

最後の章を読むまでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加藤恵澤村・スペンサー・英梨々との仲直り回。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……いや、これ知らなかったでは済まされないでしょ。OVA作ってくれ……頼む……。

 

 

 

 

クリエイターではない加藤恵とクリエイターである英梨々。

恵は熱中できることもなく割り切りのいい自分とは対極にいる、諦めることなく前進し続ける英梨々が羨ましかった。そんな彼女を応援しつつも、成長し自分たちの元から離れていくのが嫌でもあった。英梨々が頑張れば頑張るほど、自分たちとは違う世界に行ってしまうから。クリエイターではない恵はクリエイターとして正しい道を進む彼女の気持ちがわからなかった。わからなかったというより、わかってはいたけど認めたくなかったの方が正しいのかもしれない。

英梨々は英梨々で恵のことが羨ましかった。それでも恵とは親友でいたかった。クリエイターのままの英梨々も認めて欲しかったのかな。親友だからこそ。

加藤恵の『人に気にされない』特徴に対する嫉妬、羨望、劣等感を抱く英梨々。 あまりに人間すぎる。

『冴えない彼女の育てかた9』を読みました。 - 紙鶴物置

 

今回の合宿で加藤恵のクリエイター(というより柏木エリ)に対する嫌悪感みたいなものはなくなったんだと思う。それでも解決しなくちゃいけないことは他にもたくさんあるのも事実で。

 

今、英梨々の隣には詩羽先輩がいて、恵の隣には倫也がいて。今までみたいな4人が一緒の関係にはもう戻れないけど、英梨々の言う「素敵な仲間と幸せになること」ができる未来に期待が持てる落としどころを見つけられたことが恵と英梨々の2人にとって大事なことなんだろうな。一度は分かれてしまった道の先にちゃんと合流地点がある、そう思わせてくれる良い締めでした。「ぼぼ書き下ろし。時間軸的にも物語の展開的にも実質的な10巻」なわけだよ……。

 

 

 

2人にとってお風呂が本音で話せる仲直りの場なのかな。劇場版を思い出してそんなことを思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「気持ちってのは、変わり続けるものだよ、英梨々」
冴えない彼女の育てかたGirls Side2』P232

 

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