杉山尚子 著『行動分析学入門』感想

紙鶴です。杉山尚子 著『行動分析学入門』(集英社新書)を読みました。

失敗行動や犯罪の原因は、“心”に求められることが多い。「あいつはやる気がない」「過去のトラウマだ」等々。しかし、これでは評価にこそなりえても、問題解決にはつながらない。行動分析学は、ヒト及び動物の行動を「行動随伴性」という独自の概念によって明らかにするもので、行動の原因を個体内部、つまり心ではなく、個体を取り巻く外的環境に求めていく。アメリカの心理学者スキナーが創始した学問体系である。介護や医療、ビジネス、スポーツ、家庭などさまざまな現場で応用されており、大きな成果をあげてきた。本書は、日本における第一人者による、わが国初の一般用入門書である。
「BOOK」データベースより

 

理解しやすい実話も多いため、内容はかなりわかりやすく、さすが入門書といったところ。精神論的な話がほとんど出てこなく、ロジカルに話が展開されていくため、ストレスがない。根本的な人間の行動原理についてから行動を変えるプロセスまでと、基礎から実用、知的好奇心とから自己啓発まで、浅く広く展開されているのもよかったです。

 

おわり。

 

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