紙鶴です。表題通り。順番は見た時系列順。以下ネタバレ含みます。悪しからず。
採点基準
★★★★★:何回見ても飽きないくらいおもしろい
★★★★☆:人におすすめするくらいおもしろい
★★★☆☆:普通におもしろい
★★☆☆☆:自分には合わなかった
★☆☆☆☆:つまらない
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- 【★★★☆☆】かがみの孤城
- 【★★★★☆】ドリーム・ホース (字幕)
- 【★★☆☆☆】ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション (吹替)
- 【★★★★☆】劇場版 からかい上手の高木さん
- 【★★★★★】アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~
- 【★★☆☆☆】LAMB/ラム (吹替)
- 【★☆☆☆☆】大怪獣のあとしまつ
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【★★★☆☆】かがみの孤城
孤城に集められた7人の子供たちが願いの叶う鍵を探すお話。
本屋大賞を受賞した小説のアニメ化とあって、話は流石のおもしろさでした。徐々に深まっていくミステリー要素に、子供たちの心情描写(友情や仄かな恋心等)や成長、どれも過不足なく盛り込まれていて、年齢層問わず楽しめる作品だと思いました。「真実はいつもひとつ!」じゃあないんだよ。
特にこころ本人の成長と周りの登場人物(母親と萌ちゃん)が印象的でした。孤城での出会いを通じて自信を取り戻すこころ……がんばったね……。エンディングのイラストに至るまで、こころの成長と未来の希望を見せてくれてありがとう……。個人的にはファンタジーミステリーというより、こころの成長物語の側面が大きいように感じました。
こころの母親も彼女の実状を知ってからは、教員には毅然と立ち向かい、こころには今まで以上に優しく寄り添う姿が見られて良かったです。序盤は「学校行くの、行かないの」って冷たく言い放っていたのにね……。萌ちゃんは本当にイケメン。おめぇがいてくれて良かったよ……。
ストーリーに満足する一方、劇場作品としてのインパクトは少し見劣りするように感じました。画面映えする絵が少なく、映画としての迫力が欠けていました(良かったのは大オオカミ登場のところくらい)。話の内容的に難しいのかもしれないけど、つい最近にSAOの劇場版を見た後だとどうしても……A‐1さん……。
また、トリック要素(オオカミさまや喜多嶋先生の正体、時間軸)も割と早い段階で気付いてしまい、種明かしの盛り上がりにも欠けていました。アニメだからこそ(絵としての情報が加わったからこそ)のわかりやすくなってしまったのか、視聴者層を広げるために意図的にわかりやすくしたのかはわかりませんが……。もう少しミステリーして欲しかったかな……。
【★★★★☆】ドリーム・ホース (字幕)
イギリスの田舎町でスターホースが誕生する、実話に基づいたお話。
希望のない田舎暮らし。そんな中で抱いた夢を馬に託し、その想いに馬が応える。シンプルかつ王道。ゆえに力強い。そんな作品でした。大怪我からの復帰、まるで『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』第13話でのトウカイテイオーを見ているかのよう。最終的にドリーム(馬名)が勝つハッピーエンドの結末がわかっていても涙し、胸が熱くなる、素晴らしい映画体験でした。
そもそも大画面で見る競馬が最高でないわけがないんですよ。現地で観戦する競馬に負けずとも劣らない高揚感と臨場感がそこにはありました。自然の雄大さも十二分に感じられ、映画館で見る価値のある作品だと思いました。
登場人物も個性的で人馬共々好きになりました。エンディングでのご本人登場には笑った。
【★★☆☆☆】ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション (吹替)
トム・クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル」シリーズ第5作。
うーーーん……。個人的には過去1で微妙な回でした。現時点での面白かった順は、
1位 ミッション:インポッシブル3
2位 ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
3位 ミッション:インポッシブル
4位 ミッション:インポッシブル2
5位 ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
冒頭がクライマックスでした。水中アクションやバイク戦あたりはかなり良かったですが、劇場での戦闘や最後の追いかけっこあたりは単調で盛り上がりに欠ける印象でした。大好きな宙吊りシーンもなかったし……。アクション要素でのハラハラもスパイ要素でのドキドキも中途半端な感じがしました。
【★★★★☆】劇場版 からかい上手の高木さん
同名作品の劇場版。西方と高木さんのひと夏の思い出。
冒頭から飛ばしすぎ!!! アニメ本編と変わらない、2人の何気ない会話から始まるのですが、その動きや表情、カメラワーク、演出から「劇場作品として作った『からかい上手の高木さん』」を感じました。
特に作画の緩急が素晴らしかったです。何気ない動作でも力の入った作画と画角でここまで映えるものなのかと……。「ここのシーンで何を見せたいのか」がダイレクトに、力強く伝わってくる作品だと思いました。。中でもプールでの高木さんが本当に良くて。息止め勝負のところなんか声出ちゃうよこれ。本当にかわいい。
高橋李依さんの芝居も、言葉ひとつひとつにちゃんと意思が込められていてアニメ本編以上の破壊力でした。「うん」の一言でこんなにも感情が揺さぶられるのか。
尺の問題かもしれませんが、ハナとの別れからの花火大会の流れは少し強引なような感じがしました。……が、あのエンディング明けですよ。視聴者としてはハナのことを引きずったまま迎えるCパートでやられました。どおりでクレジットのところでまだ聞いていない声優さんの名前があるわけだよ……。
高木さん……西方とのじゃんけんのとき、さ……チョキ、出してるじゃん……? それってさ……チョキで負けてもいい、ってこと? なぁ……。
【★★★★★】アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~
アイカツ! 10周年記念作品。
脳破壊されて何も覚えてない。
【★★☆☆☆】LAMB/ラム (吹替)
羊飼いの夫婦と羊から生まれた半人半獣の子供との話。
あまり刺さりませんでした。「A24」の配給とあって、もっと尖ったものを想像していたので少し肩透かしを食らった感じです。
冒頭の羊が怯えている理由や、ワンちゃんの死因等伏線の張り方も絶妙で、良くできた構成だと思いました。ただ、終盤の”あいつ”の登場まで単調な不気味さだけが漂っていて、自分には退屈に思えてしまいました。アダの不気味さが弱かったようにも感じました。
見終わって解説漁って徐々に面白さがわかってきているところではあるのですが、視聴後の第一印象としてはあまり良くなかったです。
【★☆☆☆☆】大怪獣のあとしまつ
大怪獣の死体処理を巡るお話。
見る価値のない映画でした。ダサいセリフ回しと滑り散らかすギャグ、多数の無意味なシーン、安っぽいCG、急に荒くなるカメラワーク、多用されるスローシーン、意味の分からない唐突なキス、シリアスシーンぶち壊す小学生レベルの下ネタ、左頬殴られたのに左に倒れる整合性のなさ、本筋であるはずの怪獣の処理すら適当に片づけるラストシーン等々、ただただ辛い2時間でした。Nekokanifestaと視聴してなかったら気が狂っていたと思う。
下記の制作サイドのインタビューもまぁ酷くて笑えないです。「伝えたかった三角関係の部分」なんて昼ドラ以下の内容だし、「ごく単純な政治風刺」とか言ってるけどリアリティの欠片もないから風刺にすら成れていない。「タイトルが平仮名で「あとしまつ」と表記していたり、大怪獣<希望>が片足を上げてユーモアな死に際になっているあたりから、完全にシリアスな作品ではなくコメディ要素もあることが観客に伝わると考えていましたが、これまた予想以上に伝わりませんでした。」、「切ないラストシーンをつくりあげられたつもりです。」あたりは何を言っているのか理解できなくて、楽しめなかった自分が異常なのかと錯覚するほど。もう炎上商法狙ってるって言ってくれた方がまだいいと思える内容のインタビュー記事でした。
「これまで見てきた大半の映画は見る価値のあるものだった」と理解できた、そのただ一点でのみ、本作を見る価値はあったと思いたいです。