山崎康司 著『入門 考える技術・書く技術』

紙鶴です。山崎康司 著『入門 考える技術・書く技術』(ダイヤモンド社)を読みました。

入門 考える技術・書く技術

入門 考える技術・書く技術

 

著者の20年にわたる指導経験を生かし、主語や接続詞など、日本語ならではのポイントをきめ細かくフォロー。 ビジネス文書、eメールの書き方まで、すぐに使えるノウハウ満載。 1995年以来売れ続けるバーバラ・ミントの定番書 『考える技術・書く技術』の副読本としても最適!

 

大学生のとき(特に院生になってから)「わかりやすさ」について考えることが多かった。レポートや論文の執筆、ゼミでの発表等でダメ出しされることが多かったこともあり、頭を悩ませながら文章やスライドを作る日々。『理系の作文技術』を読んだり、教授とバトったりした成果もあってか、修論発表の成績は同期の中でもかなりいい方だった。あと下記のサイトはよく見ていた記憶がある。

わかりやすさの技術 - やしお

見やすいプレゼン資料の作り方 - リニューアル増量版

 

閑話休題

 

『理系の作文技術』以外の文章を書くことについて書かれた本を読んだことがなかったので、試しに評判の良かったこちらを読んでみることにした。

入門というだけあって、基礎基本が丁寧に書かれている印象。その分物足りなさはあるかな。本書の内容を簡単に言ってしまえば「ビジネス文書は論文でいうところの要旨・抄録だよ」って感じ。わかりやすさについて考え直すいいきっかけになった。『理系の作文技術』を読み返すかなー。以下、気に入ったところの抜粋。

 

感情的なメールや失礼なメールを受け取ったら、自分もこんなメールを書いているのでは……という警告として受け止めましょう。(P38)

反面教師(会社の感情の制御できない人を思い出しながら)。

 

帰納法で最も典型的な表現スタイルをご紹介します。

「私の言いたいことは、……です。理由は3つあります。第一の理由は……(以下省略)(P80)

小学校の作文練習もこのスタイルで進めればいいのでは? 起承転結とか読書感想文とかやる前に。

 

年配の方はこのおかしさになかなか気づくことができません。(中略)過去に正しかったからといって、今も正しいとは限りません。簡単な事実の変化が見えにくいのです。(P84)

切ねぇ~~~~~。

 

 

 

謝辞

飴さん誕生日プレゼントありがとうございました。

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