『付き合ってあげてもいいかな 5』感想

どうも、紙鶴です。『付き合ってあげてもいいかな』読んでます? え、まだ読んでない? 早く最新刊まで買って読んでください。既刊5巻しかないんで。お財布へのダメージも少ないんで。ぜひ。

 

 

表題の件。 

 

1~4巻とは絵柄もデザインも一新された表紙。作者のたみふるさん曰く、「5巻からは新章突入的な雰囲気なのでレイアウトも一新されています」とのこと。

しかし、この表紙の絵で読む前から不安がすごいのよね……。目元が赤く、髪の毛も伸びたみわ……。不穏……。

 

 

 

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読了。

 

 

確変。

 

 

どうしようもないズブズブの依存関係がマジで好き。LOVE 共依存

 

片想い中の先輩に会って、思いの丈を伝えるみわ。冴子への罪悪感を抱えたまま先輩に告白するみわの顔よ。そんな辛そうな顔しながらする告白ってある?

結局、世間の目と戦う勇気がないと先輩に言われ、みわは失恋。冴子とも別れて、先輩にも振られて、恋愛関係ボロボロの状態。それに加え、親元から離れての一人暮らしを始めちゃってるから話し相手もろくにおらず、完全に精神が立ち行かなくなっちゃってる。愚痴や弱音を言える相手もいなければ、そばに居てくれる相手もいない。

永遠と黒い気持ちがぐるぐるぐるぐる自分の中を循環してるみわの元に現れる優しい優しい冴子さん。ここからの2人の関係性ですよ。単純に歪んでで本当に好き。

みわには冴子しかいない。冴子は優しいから、どんなに酷いことを言っても許してくれるし、そばに居てくれるし、抱きしめてくれる。自分勝手な行動も言動も冴子にならしても大丈夫。泣いて謝ればなんとでもなる。自分には冴子が必要だし、冴子も自分を必要としてくれてる。体だけでも必要としてくれてる。

冴子も同様。表面上ではうまくみわを転がしているつもりでも、結局はみわと同じ。自分に対して罪悪感を抱いていて、服従していているみわに独占欲や嗜虐心、優越感を感じつつも依存してる。

 

 

 

お互いの欲しいときに体も心を求めあえばいいよ。

倫理観とか世間体とか細かいことなんてどうでもよくなっちゃえ。

 

 

 

帰ろうとする冴子に縋り付くみわも、そんなみわに対して優越感を感じる冴子も最高。

どんどん歪んで壊れていってくれ。頼む。