『冴えない彼女の育てかたGirls Side』を読みました。

紙鶴です。丸戸史明 著の『冴えない彼女の育てかたGirls Side』(富士見ファンタジア文庫)を読みました。

冴えない彼女の育てかた Girls Side (富士見ファンタジア文庫)

冴えない彼女の育てかた Girls Side (富士見ファンタジア文庫)

 

澤村・スペンサー・英梨々。外交官を父に持つハーフお嬢様にして美術部エース。その裏の顔は、人気同人作家・柏木エリ。霞ヶ丘詩羽。学園トップの成績を維持し続ける孤高の才媛。その裏の顔は、人気ラノベ作家・霞詩子。…そう、これは『安芸倫也の知らない世界』の物語。二人の出会いと、そして冬コミの後の「あの決断」の裏側を描いた、少女たちの側の物語。
「BOOK」データベースより

前半は英梨々と詩羽の出会いについて、後半は英梨々と詩羽が紅坂朱音と出会うところについて記された本書。アニメで描かれていた部分も多かったが、アニメ以上の収穫もあり、本編同様に重要度の高いお話でした。

 

 

霞ヶ丘……詩羽……。

 

 

 

【前半】

アニメでも(♭第1話)お互いのサインが欲しい件あったので知ってはいたけど、お互いがお互いのファンであるとはっきりしたのが一番かなと。英梨々が『一生サインもらえそうにないなぁ』って思っていたところと、英梨々の描いた恋するメトロノーム18禁同人誌を詩羽先輩が買うところが特に良かったね……。

 

【後半】

霞ヶ丘詩羽にスポットが当たっていた後半部分。如何に彼女が柏木エリのことを見ていたのかがよくわかる内容でした。結局彼女は自分以上に他人のことを考えていて、他人のために尽くす人間なのだと……。どうしようもなく自分より他人を優先してしまう彼女は大人なのだろう。それでも少し悲しく寂しい気持ちになってしまうのは……。才能のある人間であるにもかかわらず、自分以上の才能を見てしまっても尚、相手のことを考えられる霞ヶ丘詩羽……。詩羽先輩……それであなたは幸せなのか……。

あと、個人的にポイント高かったところは「紅坂朱音が如何にして紅坂朱音になったのか」がちゃんと描かれていたところ。アニメでは特に言及されていなかった気がする。紅坂朱音も最初から紅坂朱音だったわけじゃない。

 

 

 

次は満を持してGS2、英梨々と恵の仲直り編。

 

きっつ。