『冴えない彼女の育てかた5』を読みました。

紙鶴です。丸戸 史明 著の『冴えない彼女の育てかた5』(富士見ファンタジア文庫)を読みました。

「後はあたしたちに任せてラノベ新作の方に全力投球してくださいな さよなら霞ヶ丘詩羽…永遠にね」「その言い方、厄介払い感満々ね澤村さん」…ということで、ついに詩羽先輩渾身のシナリオが完成!そのお祝いとして、先輩とショッピングに出かけた俺(と後をつける二人)だったが、そこで彼女からとんでもない選択を突きつけられることになり―。しかも、元・親友にして現・宿敵の伊織から、思わぬカタチでの宣戦布告が飛び込んでくる!慌てる俺たちの前に姿を見せたのは、伊織と、そして…!?
「BOOK」データベースより

提示されたトゥルーエンド第2稿、出海ちゃんの『rouge en rouge』加入、テストプレイ作り、シナリオリテイク……。

 

巡璃に軍配―――。

 

あとがきにもあるように、展開としては2巻と似ている感じです。作品のキャラクターに自己を投影する霞ヶ丘詩羽先輩、それに気付く加藤恵と気付かない安芸倫也。みたいな。

自己の投影である瑠璃のことを「幸せになる権利がない」、「プレイヤーに愛されない」と言う霞ヶ丘詩羽先輩を安芸倫也が肯定していたら、彼女は救われたのだろうか。諦めがついたのだろうか。加藤恵に瑠璃を演じさせて、安芸倫也と踊らせて、それで供養に、想いを遂げたことになるのだろうか。霞詩子ではなく霞ヶ丘詩羽として。霞ヶ丘詩羽先輩も(澤村・スペンサー・英梨々も)クリエイターである以前に1人の女の子なわけで。あぁ……。

 

霞ヶ丘詩羽先輩……。

 

これは多分思い込みだと思うんですけど……。”伝説”のフォークダンスで踊る加藤恵安芸倫也のところで、噂になるかもしれないと言う安芸倫也に対して「大丈夫だよ私と安芸くんだし」と加藤恵が答えるんですけど……。……あの、この「大丈夫」は"噂にならないから"「大丈夫」って意味での「大丈夫」ですよね……? あの。……”安芸くんとなら噂になっても”「大丈夫」って意味での「大丈夫」じゃない……ですよね……? ……ね?

 

 

「思い出の宝箱と手元に置いとく道具箱」は『ショコラ 〜maid cafe "curio"〜』の台詞? らしいんですけど誰か詳しい情報教えてください……。