紙鶴物置

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キ上の空論#11『紺屋の明後日』を観ました。

紙鶴です。声優さんが出演している舞台演劇を見に行った話。ネタバレあります。

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経緯

なんとなくです。ライブやイベントで声優さんの活動を目にすることはあったけど、「舞台演劇で声優さんの活動を目にする」経験はなかったので1回くらいは見ておきたいなと。声優さんが好きなので。
そんな中、「黒沢ともよ 舞台」で検索して出てきた「キ上の空論#11『紺屋の明後日』」を見に行くことにしました。ここらへんもなんとなくです。というか、あんまり詳しいことは覚えてないです。思い立ったらすぐ行動。

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チケット購入

予約受付開始日の7月26日に公式サイトからチケットを購入しようとしたところ、U-25なるチケットを発見。前売り6500円のところ、25歳以下は4000円になるとのこと(座席指定不可、当日現金払い)。ギリギリ25歳以下なのでこちらを選択。平日の方がチケット取れやすいだろうと思い、9月25日(水)14時開演の回を予約しました。

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当日

13時頃に会場に到着。13:15に受付開始。受付で名前を言い、身分証明書を見せ、料金を支払います。座席番号が手書きでなんだかほっこりしました。
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13:30の開場までロビーで過ごしました。ロビーには祝花やプレゼントボックス、物販があり、物販ではパンフレットや過去作品のDVD、ブロマイドが売られていました。

開場後は自席でまったり。平日昼間の回なのにかなり席埋まっていて少しびっくりしました。あと、思っていたよりも男性のお客さんが少なく、女性のお客さんが6~7割くらいを占めていました(しかも美人さんが多い……)。
会場アナウンスで舞台時間が2時間20分だと知りました。長めの映画くらいだなーとか考えているうちに開演。開始のブザーが鳴るわけでも急に暗くなるわけでもなく、役者さんがぬるっと出てきてゆっくりと喋り始める始まり方でした。それから徐々に暗くなる会場。そこからはあっという間の2時間20分でした。

 

ストーリー

岐阜県のとある町。
定食屋で働いているツヅリは、新入りの辺見に仕事を教えていた。不器用で愛想のない辺見を苦手に思うツヅリだったが、ある日、同じキーホルダーを身につけている事に気づき、それをきっかけに仲が深まっていく。やがてツヅリは辺見に特別な感情を抱くようになる。

月日は流れ、定食屋の仕事に慣れてきた辺見は、店長の幸村と、従業員の蘭と一緒に『パブ・アクア』へ飲みに行く事に。一方ツヅリは、飲み友達の絵美とアクアに向かった。たまたま合流した5名は酒を酌み交わすが、ツヅリは絵美の様子がおかしい事に気づく。後日、絵美に電話すると、21年前に自分の姉が辺見に強姦され殺されたと言うのだ。ツヅリは、真剣に話を聞くふりをして、まったく信じていなかった。

隣町での出来事-。
清掃のアルバイトをするヨシトは、休憩中に女子中学生のアイネと出会う。なんとなく話を始めた2人は、日が経つに連れ、互いに心を開くようになる。
数ヶ月後、LINEを交換した2人は毎日のように連絡を取るようになっていた。
だが突然アイネとの連絡が途絶えてしまう。アイネは何者かに殺されていた。

隣町で起こったアイネの事件を知り、ツヅリは辺見について調べ始める。そんな中、便利屋を名乗る阿部に辿り着く。

一方、絵美はヨシトと接触し、辺見への復讐を目論むのだった・・

紺屋の明後日|キ上の空論#11 - オフィス上の空プロデュース

 

感想

内容

人殺しをした人、大事な人を殺された人、人殺しをした人の知り合い、大事な人を殺された人の知り合い、それぞれが織りなす群像劇。同じような境遇にあっていても別の結論に至ったり、加害者も被害者だったりで人間、人それぞれなんだよなーと思いました。それはそうなんですけど。様々な登場人物の視点で2つの殺人事件を見られるからこそ生まれる重厚感がすごい良かったです。終わり方もスマートで好印象……かと思いきや、最後の最後でやられました。あと何回、あと、何回……。

題材としてはわりと重めの内容にはなっているんですけど、笑いどころも結構あって面白かったな-。静と動、緩急がすごいテンポで入れ替わり、まるでジェットコースターのようでした。


タイトル

紺屋の明後日:日取りが当てにならないこと。染色は天候に左右されるため、依頼した商品が期限内に仕上がらないことが多かった。
紺屋 - Wikipedia

言葉本来の意味よりこっちの意味合いの方が舞台に合っているのかなとも。

昔は藍染めの発色をよくするために人骨を使ったことから、紺屋は墓場を仕事場とする非人と関係を結んでいた。墓場の非人が紺屋を営んでいたという中世の記録もあり、そのため西日本では差別視されることもあったが、~~~
紺屋 - Wikipedia

「非人=殺人者」「紺屋=非人(殺人者)と関係を持つ人々」とすると納得がいく気がしました。明後日は未来の意なのかな。どうだろ。

演出と舞台の上

客席と舞台との距離がすごく近く感じました。役者さんの顔や動きがよく見える……。あと、舞台上の遠近(前後)だけで場所や時間の違いを表しているのは背景の変わらない舞台ならではだと感じました。当たり前なのかもしれないけど。
舞台上には椅子に使われていた角筒5つとキッチンとして使われていた台があるくらい。それらと映像や光、音で全てのシーンを演出していました。映像とかはわかるんですけど、効果音はどうやってあわせてるんだろう……寸分違わずぴったりだった……。映像では砂嵐の使い方がすごかった。雨や思考の停止、感情までも表現されている感じがしました。

役者さん 

経緯にも書いたとおり、声優さん目当てで行った演劇ですが、みなさんの芝居が素晴らしくて……。
齋藤明里さんはすげー美人さんかつ芝居が自然。キリッとした顔立ちも相まってか、キャラクターがより一層魅力的に感じられました。

高橋明日香さんのコミカルなお芝居もいいアクセントになっていてすごい良かったです。

名塚佳織さんの落ち着きがありつつ、狂気をはらんでいるお芝居は息を吞むほどでした。

黒沢ともよさん。完敗。酔っぱらいのお芝居での笑い上戸、説教、愚痴の連発でもう全て持って行かれました。クライマックスでのお芝居は圧巻。胸の中で渦を巻いている感情を声で、身振りで表現する姿には感動すら覚えました。マジで鳥肌立った。あと、黒沢ともよさんのお辞儀が印象的でした。つま先に指が付くくらい腕をしっかり伸ばしてのお辞儀。かわいかった……。衣装のお洋服も似合っててめちゃかわいかった……。

 

これまでは声優さんというと声のみのお芝居ばかりに注目していました。今回舞台演劇に触れてみて声優さん本人が実際に登場人物本人を演じるすごさや魅力を感じられたのは大きいなーと。マイクを使わないからか(実際使っていたのかもしれないけど)声が生で伝わってくる感じがすごい。本当にすごいです。アニメやテレビドラマでは味わうことのできない生の感じ。ハマりそう。声優さん好きなら一度は声優さんの出ている舞台演劇見に行ってみてもいいかもしれません。おすすめです。

 

終演後、演者がロビーに出てくるみたい(場合によるんだろうけど)なので今度はちょっと残っていようかなと思います。それでは。

 

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